2012年6月3日日曜日

体験学習を新入社員研修に使うメリットとは


こんにちは。この季節になると新入社員のみなさんは研修も終わり、配属先で既に活躍されている方も多いと思います。しかし、新入社員研修の担当をされている方から、学生から社会人として意識を変えることが難しいというお話をよく聞きます。今週のブログでは、新入社員の意識を変えるための一つの方法として、研修で体験学習を使うメリットについて書いていこうと思います。

◆チームで働く上で重要な行動を腹から理解できる
仕事をする上で学生時代と大きく異なることの一つは、個人ではなく、チームで目標達成に向けて取り組み結果を出すことだと思います。今まで私が新入社員研修を実施していた経験から、最近の新入社員はあまりチームで目標達成に向けて取り組んだ経験を持っている人が少ないように感じています。理由の一つとして、学生時代に部活やサークルに入っていた人が少ないからかもしれません。体験学習では、チームとして目標に取り組むために重要な行動(例えば、目的・目標を全員で共有する、役割分担を明確にする、全員が主体的に行動するなど)をアクティビティで腹から理解することができます。

◆会社の行動規範を腹から理解できる
会社によって、社員に期待する行動として行動規範を明確にしている場合があります。新入社員にこの行動規範を言葉で伝えることは簡単ですが、重要性を理解してもらうことはとても難しいことだと思います。体験学習のアクティビティを通じて、行動規範を一方的に伝えるだけでなく、自ら体験し実感することで腹から納得して理解してもらうためには有効です。私は過去、ある学習塾の社員に体験学習の研修を実施しました。この会社は生徒に夢を持つことと、夢に向かってチャレンジすることの大切さを理念として掲げていました。理念を実現するためには、生徒の前に、まず社員が理念を実現していることが重要と考え、会社の行動規範として以下を社員に求めていました。

・高い目標を持つことの大切さ
・チャレンジ
・チームワーク

以上の行動規範は、頭で何となく分かった気になりますが、腹から理解し、行動することは難しいと思います。研修では、この行動規範を社員が実体験として理解して行動ができることを目的に行いました。実際の研修では、自分達で高い目標を設定してチャレンジしていくアクティビティを通して、行動規範の内容を実践することの難しさと、自分ごととして腹から理解することを行いました。

◆同期の連携が強化できる
アクティビティで、お互いに一つの目標に向かって本気で取り組み、本音で意見交換をすることで、お互いの関係性が深まり、何でも言い合える関係性を築くことができます。研修が終わり、各自ばらばらの部門に配属されても、悩みがある時には相談しお互い支え合う関係性を持つことができます。また、部門間の情報交換が促進される効果も期待できます。

以上、体験学習を新入社員研修に使うメリットについて書いてきました。効果が高くおすすめです。ぜひお試しください。

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