2012年12月2日日曜日

分かりやすい文章を書くためには

文章を書くのは得意ですか?

私は今年からブログを書いていますが、分かりやすい文章を書くことの難しさをとても感じています。どのようなことを意識すれば、読み手にとって理解しやすい文書を書くことができるのでしょうか?

今回のブログでは、分かりやすい文章の書き方のヒントをご紹介します。実際に自分がアドバイスを受けて勉強になったことです。当たり前のことかもしれませんが、文章力に自信がない方は、参考にしていただければ幸いです。

①伝えたいメッセージを明確にする
「誰に」対して、「何を」伝えたいのかメッセージを明確にすることが重要です。
私はメッセージが明確でないまま文章を書いてしまうことがあります。このブログでも、本やテレビ番組など見たことを書いていますが、紹介するだけで何を伝えたいのか明確でない場合がありました。その場合、読み手から「結局何が言いたいの?」と疑問を持たれてしまったことがあります。

②文書の構成を考える
メッセージが明確になったら、何をどの順番で伝えるか、文章の全体構成を考えます。
構成を事前に考えずに書き始めてしまうと、いきあたりばったりでまとまった文章になりません。事前にペンと紙などで、文章の構成をしっかりと考えてから書き始めると良いでしょう。

③分かりやすく書く
メッセージと構成が決まったら実際に文章を書きます。文章を分かりやすく書くためには基本を押さえることが必要です。
例えば以下は、分かりやすく文章を書くためのコツの一例です。
・一文は簡潔に書く。不必要に長く書かない。
・一文に伝えたいことは一つにする。
・目的語を省略しない。
・同じ言葉や表現を繰り返さない。

④相手の立場に立って見直す
最後に、相手の立場に立って自分の文章を再度見直します。
分かりやすく書いたつもりでも、自分しか理解できない書き方になっている可能性があります。
例えば、以下を実践すると良いでしょう。
・はじめて読む人になりきって読んで分かりやすいか確認してみる。
・音読して自分の耳で聞いてみて、文章がおかしくないか確認する。
・誰かに読んでもらい、分かりやすいか意見をもらう。

以上、分かりやすい文書を書くためのヒントをご紹介しました。
文章力を身につけるためには継続して書くことが必要です。ぜひ試してください。
他にも分かりやすく文章を書くために、有効なことがあれば教えてください。

2012年11月25日日曜日

カウンセリングからの学び

先日、企業の社員に対してカウンセリングを行っている方とお話をする機会がありました。悩みを持った社員からの相談を行っているそうです。カウンセリングについてお話を聞くことができ、とても参考になりました。

その方はカウンセリングでは以下を意識しているとのことです。

◆相手の話を聴き、受け止める
カウンセラーが何かアドバイスをしてあげるのではなく、相手の話をひたすら聴き、受け止める。
◆相手は、自分で解決する力を持っていると信じる
カウンセラーが悩みを解決するのではなく、相手が自ら気付き、悩みを主体的に解決できるように援助する

私は企業に対して研修を行っていますが、研修を実施する際にもこの話はとても参考になると思いました。研修には仕事に前向きな受講者が常に参加するわけではありません。時には悩みを抱えている人も参加されます。このような受講者に対して前向きに取り組んでいただくことはとても難しいです。今まで、前向きでない受講者に対しては、アドバイスなどを通して、私自身が「受講者を前向きに変える」ことばかりを考えていたと思います。

例えば、ある会社の若手の方に研修を行った時の話です。受講者は、今後メンバーを持ち、チームで成果を上げることを会社から求められているステージにいました。研修は、個人プレーからチームで成果を出す意識を持ってもらう目的で実施しました。受講者は、仕事に慣れてきたことや、お客様からあまり褒められることがないという仕事の特徴もあり、モチベーションが下がっている人が大半でした。研修では、まずお互いの仕事での課題や悩みについて共有する場を持ちました。
そして次に、チームで成果を上げることの気づきを出す目的で、自分達が会社から求められていることは何か?を考える場を持ちました。しかし、なかなか期待する答えが返ってきません。私は、気付きが出てこない焦りから、受講者の話をしっかり聴くことができていませんでした。どのように「受講者を変える」のかばかり考えていました。そして、最終的に、「みなさんが会社から求められていることは、チームで成果を出す意識を持つことです。」と一方的に伝えてしまいました。
結果、受講者は講師から言われたことにより、理解はしてもらえたと思います。しかしながら、納得感は少なかったのではないかと後から考えて反省しました。私は、「相手の話を聴き、受け止める」こと、そして、「相手は、自分で解決する力を持っていると信じる」ということが意識できていなかったと感じています。

研修のなかで、受講者本人が自ら気付き、意識を変えたいと思うためには、まず講師が「相手の話を聴き、受け止める」こと、そして「相手は、自分で気付き、解決する力を持っていると信じる」ことがとても重要だと思いました。講師が話をしっかり受け止め、話をしながら自然と受講者が自ら気付いていくようなことができるようになりたいと思いました。人は、他人から言われたことよりも、自ら気付き納得したことのほうが、より主体的に行動をしていくと思います。講師は受講者が自ら気付くことができるために、最大限の支援をしていくことが大事だと改めて思いました。

2012年11月18日日曜日

中堅社員のモチベーションを上げるには?

先日、NHKの特報首都圏という番組で、「社員のやる気 どう引き出す?~苦悩する中堅社員~」という番組を見ました。
この番組では、中堅社員を5年目~40代前半(管理職一歩手前)までと定義していました。中堅社員は仕事の経験を積み、一人で成果を出せるようになっている段階です。会社からは、次のステップとして一人ではなくより多くの人を巻き込み、さらに大きな成果を出してほしい、後輩の育成をしてほしいなど大きな期待が寄せられていると思います。しかし、JTBモチベーションズの調査によると、最近中堅社員は他の層の社員と比べてモチベーションが著しく低下しているとのことです。なぜ、中堅社員のモチベーションが下がってきているのでしょうか?

理由としては、
・成熟した市場のなかで閉そく感があり、自身の目標を持ちにくくなっている
・仕事のマンネリ化により、面白みや自身の成長を見い出せなくなっている
・厳しい経済環境のなか、中堅社員には現場の中核として、より少ない人数で高い成果を出すことが期待されている。しかも、自身の成果だけでなく、後輩の育成も求められているため、プレッシャーが高く疲弊してしまっている
などが考えられると思います。

番組では、中堅社員のモチベーションを上げるためには、社員の「承認欲求」と「成長実感」がポイントであると言っています。参考になることもありましたので、ご紹介します。

◆承認欲求
人にはもともと周囲から「承認されたい」、「受け入れられたい」という欲求があります。社員は、会社から必要とされているという感じることにより、モチベーションが高くなるとのことです。これは、中堅社員だけに当てはまることではありません。新人や若手の時は、育成観点で上司から承認されることが多かったかもしれません。しかし、中堅社員は成果を出すことが当たり前になり、さらに高いレベルの業務を期待されることから、会社から承認される機会が少なっているのではないでしょうか?会社の業績を上げるためには、中堅社員に対しても意識して承認し、モチベーションを上げることがとても重要だと思いました。
番組では、看板広告をしている会社を紹介していました。この会社は、JTBモチベーションズが実施した「社員モチベーション調査」で、全国4000社の中で、1位の高得点をあげました。バブル崩壊後に業績が悪化して、社員の離職率も高かったとのことです。しかし、社員のモチベーションを高い状態にする取り組みを意識的に行ったことで、業績がV字回復したそうです。例えば、毎朝、社員同士がペアになって大きな声を出して3本勝負のジャンケンをしています。お互いが笑顔で声をかけあうことでコミュニケーションが活性化されるとのことです。また、毎朝社員同士、仕事の努力を感謝し合う「Thanks card」を送り合うこともしています。お互いに感謝し、承認し合うことで、自分が必要とされているという実感が湧き、モチベーションを高く持つことができるのだと思います。
私はこの例を見て、モチベーションは、ちょっとした取り組みだけでも高めることができるのだと思いました。またモチベーションは一人で高めるのではなく、チームで高め合うことが有効であることを感じました。

◆成長実感
自分自身が一歩一歩成長していると実感することで、モチベーションが高くなるとのことです。先ほどの看板会社では、会社に求められるスキルをすべて洗い出し、それぞれのスキルを表にして職場に貼りだしました。そして、それぞれのスキルに対して、社員一人ひとりが今どれくらいのレベルにあるのかをシールの色で分かるようにしました(例えば、そのスキルに関して、教えることができるレベルは「赤」のシール、知識を持っているだけのレベルは「青」など)。それぞれのスキルに関しての習熟度が上がるとともに、シールの色が変わります。自身の成長が、目に見えて分かることで、より達成感を感じることができるとのことです。特に中堅社員はマンネリ化する傾向にあり、自身の成長を実感する機会が少なくなってくるため、目この取り組みは有効だと思いました。
私はこの例を見て、それぞれの社員が自身の成長を目に見えて分かるようにすることで、モチベーションを高めることができると思いました。また、他の人にも自身のスキルの状態が共有されることによって、仕事のお願いや、サポートなどお互いに協力しやすくなると思いました。

以上、中堅社員のモチベーションを上げる取り組みについて書いてきました。その他の取り組みとして、自分達でも自社の今後のビジネスを考え、チャレンジできる機会を持つことも有効だと思いました。さらなる成長のために、現場のことだけでなく視野を広げ、市場や競合の状況、自社の戦略を理解し、今後の新しいビジネスを考えることで、モチベーションを高くできるのだと思いました。

2012年11月4日日曜日

消費者のための製品づくり

先週のブログに続き、先週の日曜日に放送されたNHKスペシャルの「メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ」の第2回、「復活への新戦略」を見ました。

番組では、中国の家電メーカーのハイアールを紹介していました。ハイアールの主要製品は冷蔵庫や洗濯機などの白物家電です。ハイアールは、2011年に、三洋電機から冷蔵庫と洗濯機事業を買収し、今では世界165ヵ国以上で生産・販売をして業績も伸ばしています。
番組で紹介されていたのは、7年前から赤字が続いていた三洋電機が経営していたタイ工場でした。しかし 三洋電機からハイアールに経営が移ったことで、去年から黒字になりました。番組では、タイ工場が黒字になった理由として、工場内の組織や社員の意識が変わったことが一番の理由だと伝えていましたが、どのように社員の意識が変わったのでしょうか?

◆消費者のための製品づくり
番組では三洋電機時代から工場長として働いていた方が登場していました。三洋電機の時は、工場では、生産のことだけを意識して製品をつくっていれば良かったそうです。しかし、ハイアールに経営が変わり、消費者を徹底的に意識した製品づくりをすることを求められました。工場長として、販売台数を増やすという目標達成も求められます。そのため、工場長は、現在の売れ筋情報や消費者の嗜好に敏感になり、自主的に量販的へ調査に出かけています。そして、販売台数を意識して、消費者を意識したデザインも考え、デザインの変更もしているそうです。
また、三洋電機の時は、工場に他の部門からの情報が入ってきていませんでしたが、現在は、販売や研究開発の情報なども共有されるようになったとのことです。そのことにより、工場だけの狭い視点だけでなく、会社全体として消費者のための製品づくりを考えることができるのだと思います。

お恥ずかしいことですが、正直ハイアールのことは良く知りませんでした。また、中国の企業はあまり消費者のことを考えたモノづくりをしていないのではないかと思っていました。しかし、ハイアールがここまで徹底的に消費者を意識した製品づくりをしていることに驚きました。代表の張さんは、松下幸之助さんや稲盛さんなど日本の経営者からビジネスを徹底的に学んでいます。日本が油断していた間、中国をはじめ、他のアジアの企業は日本から学んでいたのだと思います。

私は、番組を見て、社員は消費者のための製品づくりへの情熱を本来持っている人が多いのではないかと思いました。しかし三洋電機の時は、消費者のニーズは他の部門が考え、工場は生産だけを行っていました。そのため、社員の消費者に対する製品づくりへの情熱が薄れてしまったのだと思います。ハイアールが成功した理由の一つは、工場の社員にも消費者のことを考えてもらうことで、社員の情熱を引き出し、社員が主体的に行動できたことだと思います。

NHKスペシャルの「メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ」の第1回と第2回を見て、当たり前のことですが、消費者のための製品づくりを徹底し、社員の情熱を引き出し、社員が主体的に行動する組織をつくっていくことが大事だと思いました。今後の日本の家電メーカーの今後の成長を期待しています。

2012年10月30日火曜日

日本の逆襲はあるのか?

週末の2日間、NHKスペシャルで「メイド・イン・ジャパン 逆襲のシナリオ」をやっていましたね。興味深かったので、土曜日に放送した「第1回 岐路に立つ"日の丸家電"」を見ました。ここ数年、日本の家電メーカーは元気がない状態ですが、なぜここまで業績が悪化してしまったのでしょうか?番組では、今年からソニーの社長となった平井さんが登場していましたが、まずは「社員の意識を変える」ことが重要だと言っていました。日本のメーカーが、今後逆襲をするためにはどのように意識を変えていくことが大事なのでしょうか?

◆顧客が求める商品を開発する
日本の家電メーカーは、顧客が望む商品を開発していたのではなく、技術の向上に取り組むことを追求していたようです。機能を良くすれば顧客は商品を購入してくれると思い込んでいたのではないでしょうか。一方、アップルやサムスンは、顧客が求める商品は何かを徹底的に考えて商品を開発しているからこそ成長できているのだと思います。番組では、サムスンで10年間常務を勤めていた人が登場してきましたが、「技術で競い合うのではなく商品の魅力で競い合う」ことに拘ってきたと言っていました。日本のメーカーも顧客視点に立って商品を開発するというあたりまえのことを再度、意識していくことが大事だと思いました。

◆自前主義からの脱却
日本のメーカーは自社の技術だけで戦おうとしていたようです。例えば、シャープが2004年に稼働した亀山工場では、「ブラックボックス戦略」を採用していたとのことです。これは、工場内部を非公開にして技術が競合に漏れないようにし、独自の技術のみにこだわる戦略です。
一方、サムスンは異なる戦略で、自社の技術だけでなく、使える技術は積極的に他社から参考にしていました。取引する協力会社に工場を公開し、一緒に商品開発や工場の効率化などに取り組んでいたとのことです。自前だけの技術ではなく、幅広く他社からも最先端の技術を取り込むことで、競争力につながっていったのだと思います。

◆組織間の連携
ソニーの平井社長は世界中を回り、従業員に、「One Sony」という言葉をしきりに伝えていました。ここ数年は組織の縦割りの壁が強くなり、組織間の連携がなかったとのことです。平井社長は、今は商品開発をする上で、一つの部門だけでは顧客が求める商品を開発することができないと言っていました。顧客のニーズが複雑になり、顧客の求める画期的な商品を開発するためには、様々な部門からのアイデアが必要になってくるのだと思います。平井社長は、事業部の連携を強めるために横串でアイデアを出し合うプロジェクトをつくりあげました。それにより、テレビと音響の2つの事業部が手を組み、高画質で音質の良いテレビを開発するなど、組織間の連携強化の取り組みを始めています。

この番組を見て、日本の家電メーカーの業績が悪化してきたのは、今までの成功に囚われ、謙虚に周囲の意見を聞くことを怠ってきたことが原因の一つではないかと思いました。その間、他の国の競合メーカーは、顧客、他社、自社の他部門と密に対話をすることによって、顧客が求める商品を開発でき、成長してきたのではないでしょうか。

日本の家電メーカーも意識を変え、謙虚に周囲と対話をすることで、元気を取り戻してほしいと思っています。私自身も意識していきたいと思います。

2012年10月21日日曜日

国際人として必要な力とは?

昨日、NHKスペシャルの「シリーズ日本新生 "国際人"がニッポンを救う」を見ました。

現在、国際的に日本の競争力が低下してきています。20年前には、日本は「国際競争力ランキング」で1位でしたが、現在は24位にまで落ち込んでいます。競争力の低下の一つの要因としては、国際的に活躍できる人材が不足している点が挙げられると思います。今後、日本は"国際人"として、世界で活躍していくためには、どのような力を身につけていけば良いのでしょうか?

番組では、実際にグローバルでビジネスをしている方が、以下の発言をしていました。
・「国際的な企業活動では、国籍、人種、宗教、考え方など多様な中で行っていくことを認識することが非常に重要」
・「多様なグローバル環境でビジネスを行っていく場合は、10回失敗して 1回当たれば良いというマーケットがほとんど」
このような多様な環境のなかでは、答えのないことに対して、「自分で考えて、周囲に伝えて、実行していく力」が一番重要だと思いました。

日本人は特に、「自分で考えて意見を伝える」ことが一般的に弱いと思います。なぜなら、学校では知識を覚えることが評価され、自分で考えて発言する教育がほとんどされていないからです。

私は高校生の時に、アメリカに留学した経験がありますが、日本の教育との違いに驚いたことがあります。ある授業のテーマで「死刑制度」を扱いましたが、基本的に先生から教えてもらうのではなく、生徒が中心となって、賛成・反対か自分の意見を伝え合い、ディスカッションを行いました。それぞれ多様な考え方ぶつけ合うことで、テーマに対する関心が高まり、自分なりの意見を持つことの重要性を理解することができました。

スタジオで参加されていた京都大学客員准教授の瀧本哲史さんは、大学生に対して起業論の授業をされていますが、「答えがない事をみんなに議論させて、意見を出し合って、結局よく分からなかったという授業を行っている」と言っていました。先生が正解を教えてくれるのではなく、自分で考えることが重要だということを教えるのが教育で、"国際人"としても必要な力だと考えているとのことです。このような考え方を持ち、日々意識し実行し続けることで、「自分で考えて伝える」力が養われ、"国際人"としても通用する力が身についていくのだと思います。

私はこの番組を見て、一つ一つの仕事に対して丁寧に深く考え、周囲に納得してもらえるように伝えることを意識して行っていくことが大事だと改めて実感しました。

2012年10月14日日曜日

育児から学ぶ人材育成とは

私には、現在、もうすぐ2才4ヵ月になる息子がいます。「イヤイヤ期」「魔の2才児」という言葉がありますが、まさに息子がこの状態です。「おむつ変えない」、「服着ない」、「お風呂に入らない」、「保育園行かない」など、すべてに対して「イヤ」という状態です。「イヤイヤ期」の子供に対して親として、どのように接すれば良いのでしょうか?

昨日は妻が仕事で、私が子守をする日だったので、一緒にスイミングスクールに行きました。クラスが終わり、シャワーを浴びて着替えて帰ろうとしました。すると、いつものイヤイヤがはじまり、「おむつはかない」、「服着ない」と言って、ロッカーの中に入ったり、駆け回ったりして遊びはじめてしまいました。私は、「やめなさい!」、「おむつをはいて!」、「服を着て!」と何度も繰り返し伝えました。しかし、言うことを聞きません。「ママが家で待っているよ」、「帰ってごはんを食べよう」と誘ってみましたが、ダメです。しまいには、「言うことを聞かないと、プールにもう来ないよ」と脅してみたり、「パパはもう先に帰るよ。」と帰る振りをしましたが、まったく効果はありません。30分ぐらいこのやり取りが続きました。まったく言うことを聞かないので、最終手段として、嫌がって泣き叫んでいましたが、無理やりおむつとズボンをはかせました。しかし、またすべて脱いでしまい、床に寝そべって泣いていました。最終的には、1時間ぐらい疲れて途方に暮れていたところ、ようやく「自分で着る」と言って服を着て、帰ることができました。子守は本気でしたくないと思いました。

帰って妻に今日の出来事の話をしました。すると、妻は子供が「イヤ」と言っている時に、意識していることを教えてくれました。自分にとって、とても参考になったのでご紹介します。

◆理由を伝える
してもらいたいことを伝えるだけではなく、理由を伝えることが大事とのことです。私は理由を伝えず、してもらいたいことしか伝えていなかったことに気付きました。理由を伝えることで、なぜしなくてはいけないかを、子供でも理解できるので、妻はしっかり伝えるようにしているとのこと。それにより、してもらいやすくなるとのこと。例えば、服を着ない場合は、「服を着なさい」だけでなく、「風邪を引いちゃうから服を着ようね」と伝える。おもちゃを投げている場合、「おもちゃを投げない」だけではなく、「壊れてしまうと遊べなくなっちゃうから、おもちゃを投げないでね。」と伝えるようにしているとのこと。

◆分かりやすく具体的に伝える
子供が理解できるような言葉で分かりやすく具体的に伝える。例えば、食事中に椅子に立って食べている場合、「やめなさい!」、「何やってるの!」と言うのではなく、「椅子から落ちて怪我をするといけないので、ちゃんと座ろうね。」と具体的に伝えることを意識しているとのことです。

◆命令するのではなく、気持ちを伝える
「~しなさい」と命令するのではなく、「~してもらえるとうれしいな」、「~しないと悲しいな」と伝えることで、気持ちを理解してもらえるので、自ら行動をしようと思いやすくなるとのことです。確かに、妻が怒っている時は、「ごめんね」と言ったり、妻が落ち込んでいる時は「ママ大丈夫?」など、最近は人の気持ちも分かるようになってきているので、気持ちを伝えることが効果的かもしれないと思いました。

◆子供と真剣に向き合う
妻は、子供に伝えたい時は、子供と同じ高さの目線で、両手を握って伝えています。子供と向き合い、真剣に伝えることが大切とのことです。自分を振り返ると、真剣に子供と向き合って伝えていなかったと反省しました。言うべきことを言っていただけで、子供に伝えていませんでした。この姿勢では子供にも伝わらないと思います。私は、子供に伝える時は、この「真剣に向き合う」姿勢が一番大事だと思いました。

以上は、当たり前のことかもしれませんが、つい子供を目の前にして感情的になってしまうと、忘れがちになってしまうことだと思います。これからは、以上のことを意識して子供と接していこうと思いました。すぐには話しを聞いてくれないかもしれませんが、根気良く接していくことが大事だと思いました。

ぜひ、先輩方で、イヤイヤ期の子供に対しての接し方に関して、効果的なことがあれば、教えていただけると嬉しいです。

また、今回は子供に対しての接し方について書いてきましたが、以上のことは、仕事で部下やメンバーに対して育成をする時でも同じように重要なことだと思いました。仕事でも、育成で一番重要なことは、「相手と真剣に向き合う」ことではないでしょうか。なぜなら、部下やメンバーは、上司が真剣に自分と向き合ってくれることで嬉しく感じ、期待に応えたいと自ら主体的に行動すると思います。それによって、成長につながると思います。